こんにちは!norikoです。
今回猫ちゃんの“あくび„についてです。
よろしくお願いします。
あくびに対しては「眠いんだろうな」という感想がまず浮かびますが、そうとばかりも言えない猫ちゃん達の「あくび」が表す気持ちがあるようです。
今回はそんなあくびに関して見ていきたいと思います。
目次
猫ちゃんがあくびをする時
猫ちゃん達があくびをする理由としては次のようなものが挙げられます。
- 眠い時
- 退屈な時
- 遊びたい時
- 叱られている時
- 挑戦が失敗した時
- 遊びに夢中になり過ぎた時
① 眠い時
これは人間も同じですが、目をギュッと閉じながら涙目の様になってあくびをします。
こんな状態は眠いよぉ~という合図ですね。
猫ちゃんが本当に眠たいのに飼い主さんがかわいさのあまり撫でたり声を掛けたりして妨げる事って経験ないでしょうか?
出来ればそれは辞めた方がいいですね。
猫ちゃんはストレスを抱えてしまいます。
ゆっくり寝ている姿の時にはそっとしておく方がいいですね。
寝起きにもあくびはしますが、その場合は手足を伸ばしたり背中を丸くしてその後グンと体全体を伸ばすストレッチをします。
体も目覚めさせているのですね。
② 退屈な時
眠くもないけどお腹も空いていないし、遊びたいような遊ばなくてもいいような・・・なんて時に出るあくびは、目を開けていますがその後すぐに前脚に顎を載せる様な形でリラックスした状態です。目は何処かを見ているようですが徐々に閉じていきます。仮眠のような感じでしょうか。
リラックスしている時にはあくびと声が一緒に出る時がありますね。
③ 遊んで欲しい時
猫ちゃんがとっても遊びたくて飼い主さんの側に来たけれど、飼い主さんは手が離せないような時には、少し待っていますが無理だなと諦める為か猫ちゃんはあくびをして気分転換をしようとします。
飼い主さんからすると、座りながらあくびをしているので眠いのかなと感じますが、猫ちゃんのこころの声としては「あ~ぁまだかなぁ・・遊んでくれないなぁ・・もぉいいっか」って感じかな(^^ゞ
あくびで気を紛らわせている状態ですね。
④ 叱られている時
叱られながらあくびをする場合がありますが、こんな時の心理状態は緊張からくるストレスを感じているんですね。
特に長い叱り方は猫にはあまり効果がなく、短い言葉で強めに言う方がいいです。
叱られている時間が長いと飼い主さんの目の怖さと、声の強さが緊張感を増してその為に気持ちを他に移してストレスを緩和しようとあくびをしたり毛繕いを始めたりします。
このような現象を「転移行動」といいます。
⑤ 挑戦が失敗した時
⑥ 遊びに夢中になりすぎた時
遊びの中で失敗したりするとあくびや毛づくろいで落ち着かせます。
狭い所におもちゃが入り込んで必死に取ろうとするけれど、なかなか取り出せないでいる時、飼い主さんが猫じゃらしなどで遊んでくれるけれど、思うように捕まえられない時間が長すぎる時などにあくびをして気を紛らわせます。
猫ちゃんなりのクールダウンですね。
落ち着かせるためのあくびには毛づくろいがセットの様にルーティンとして行われます。
このようにあくびひとつでも意味がありますが、ストレスの発散方法・緊張緩和の為・眠気・目覚めからの行動 というのが主な理由になると思います。
ストレスは病気の元にもなるしね・・
✅ 転移行動👉 不安・緊張・恐怖・ストレスなどを感じた時に気持ちを落ち着かせたり、他の事で紛らわせたりする為に取る行動の事です。 他には毛づくろいや爪とぎなどにも気分転換の意味があります。
あくびのメカニズムは?
どうしてあくびって出るのでしょうね。
実はそのメカニズムは未だ解明されていないのが現状の様です。
あくびをすることによって
- 脳の覚醒を促す
- 脳冷却
- 脳の活性化がされる
等が挙げられていますが、絶対的な答えは出ていないというのが現状のようです。
あくびをする時に開ける口から、酸素を多く取り込み脳への血流をよくすることで脳が活性化されたり刺激が与えられる事で覚醒するのではとも言われています。
確かに感覚的には眠気を誘う以外のあくびをした後は、一瞬目が覚めたような気にはなりますね。
その時首を回したり体を伸ばすと頭がスッキリしたような気にもなります。
最新の有力説は脳の冷却と言われています。
使いすぎて温度が上昇してしまった脳をあくびをすることで温度を下げるというものです。
あくびの際の大きく開ける口は、顎が伸びるのでそこから脳の血流を促すそうですね。
そうして今度は鼻や口から空気を吸い込むことで、脳へ向かう血液をクールダウンさせていく。
するとスッキリとした頭でまた動き出せるというのですね。
あくびをする動物は?
哺乳類・鳥類・爬虫類もあくびをします。
脊椎動物はあくびをするのですね。
あくびの長さは脳の大きさ重さによって違いがあるという研究結果も出ています。(ニューヨーク州立大学 アンドリューギャラップ氏論文による)
難しい事は分かりませんが、どうやらニューロンという神経細胞の数が多い生物程あくびが長いと分析されているようです。
そしてそのニューロン(神経細胞)が多いのはヒト・ゾウ・サル等で人間は特に多いそうです。
つまり、あくびは脳をリフレッシュするために必要であるということでしょうか。
あくびってなかなか奥が深いんですね。
注意したいあくび
あくびの中には体の異変によるもの、病気によるものがあります。
〇 口腔内の異変
歯周病は炎症の為に口の中が痛くなるのであくびの回数が減っていきます。
口内炎も同じように炎症が起き、口臭がきつくなりますしヨダレも多くなりますのであくびの回数が減ります。
〇 臓器疾患
慢性腎臓病は腎機能低下による多飲や多尿が起き痩せていきます。
また、腎臓の役割として老廃物の排出がありますが機能が低下することにより、排出されにくくなりそれが尿毒症という病気の引き金にもなりかねません。
あくびに臭いが出ます。
〇 生あくび
眠気がないのに何度も出てしまうのが生あくびです。
血管が詰まる事で脳の酸素不足を起こすために生あくびが出るのではないかと言われています。
そこから考えられる病気は脳疾患がありますね。
猫ちゃんの場合は生あくびなのか普通のあくびなのかを見極めるのは難しいかもしれません。
何度も何度もあくびをしているけれど、眠そうでもないという時などは少し疑ってみるといいかもしれませんね。
チェック
あくびが思い切り出来ないような口の開け方には、何か異変があると思います。(例☞カッカッカッと言う具合に一度に開けられない場合等)
あくびをする時は大きく口を開けますので、その時に臭いはしないか、口の中に異変はないか、最近あくびしなくなったなぁ、回数が減ったんじゃないか、または多すぎじゃないか等普段から気を付けて見てあげるといいと思います。
☆ 欠伸(あくび)の語源👉 「欠」象形文字で口を開けているという意味。「伸」背伸びしている意味。
まとめ
あくびをしている姿は平和を感じる瞬間でもありますね。
でも、あくびひとつでも猫ちゃんの気持ちには理由があるようです。
体調の異変も分かる事もあります。
安心してあくびをしてもらうためにも普段から注意深く見ていきたいですね。
最後まで読んでいただきありがとうございました。