猫の疥癬(かいせん)とは

noriko
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こんにちはnorikoです。
今回は猫の疥癬(かいせん)についてです。
原因や症状治療法など見ていきたいと思います。

tora
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すごく痒いんだよね イヤだなぁ

目次

疥癬症とは


疥癬症はダニによって引き起こされ皮膚に症状が表れる感染症です。

ダニの種類は、(猫小穿孔)ネコショウセンコウヒゼンダニといいます。

このダニが猫の身体に寄生することで起こります。

● ヒゼンダニとは

ヒゼンダニ(Sarcoptes scabie)は、ダニ目無気門亜目ヒゼンダニ科に属するダニである。生理的変種が多く、それぞれの種がヒトを含む特定の宿主動物の表皮内にもぐり込み、疥癬などの皮膚感染症を感染させることで知られる[1]

wikipedia ヒゼンダニより引用 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%92%E3%82%BC%E3%83%B3%E3%83%80%E3%83%8B

ヒゼンダニ

体長0,2~0,4mm 

平べったい卵型

第1,2,4脚の先端に吸盤があり宿主の皮膚に穿孔するのに適した鋏角がある。

参照 wikipedia ヒゼンダニより

疥癬になる原因

疥癬症を引き起こす原因としては、

  • すでに感染している猫との接触。
  • 多頭飼育の場合は保有している猫と同じ物を使用している場合。
  • 人間が外で疥癬を保有してる猫に触れそのまま家に持ち帰り飼い猫に触った場合。


などです。

皮膚への侵入はどうやって?


皮膚断面図

これはヒトの皮膚の断面図ですが猫も同じ構造です。

表皮・真皮・皮下組織の順番で構成されています。

表皮には角質層・顆粒層・有刺層・基底層

真皮には基底細胞・コラーゲン・エラスチン・繊維芽細胞・基質

皮下組織には皮下脂肪・筋膜・筋肉 等があります。

ただ、ヒトと犬猫との違いは層の厚さです。

表皮はヒトで10~15層  犬猫は1~3層ととても薄いのです。

また、角質層の厚さがヒトの1/3程度しかありません。

その薄さをカバーしているのが被毛ですね。

外部からの刺激や体温調節、感染症などの防御の為に毛が身体を守る役目をしています。

しかしその薄い皮膚に入り込み感染させるのがヒゼンダニなのです。


ヒゼンダニは角質層へ入り込みトンネルを作り産卵しそこで数週間生息します。

猫の皮膚の中で生涯(数週間)を過ごし身体から落ちると数日で死にます。

生息期間中は皮膚を壊し刺激性分泌物を放出したりフンを排泄したりします。

これにより今度は体外から侵入した異物に対して攻撃する免疫細胞が働き出し様々な物質を放出

します(炎症反応)が、その際に自立神経も刺激してしまうために大変な痒みを引き起こしてしまいます。

● 人への感染もありますが、赤い斑点や蕁麻疹(ジンマシン)が出来て痒みを伴いますが、

回復は比較的早く自然治癒する場合が多くあります。

疥癬の症状は


主な症状としては、激しい痒みです。

耳・瞼・顔・首等に発疹やかさぶたが出来、フケが出るようになります。

その為感染した猫は後ろ足でしきりに顔周りを掻くようになります。

頻繁に頭を振る事もあります。

激しく掻くのでその部分が脱毛したり皮膚が固くなったりします。

時として血を滲ませる程掻く事があります。

また、抵抗力の弱い猫が感染すると全身に広がる場合もあります。

特に子猫や老い猫などですね。

感染予防対策は

対策としては

すでに感染している猫と接触した場合は症状が出ていなくても

一度受診をして確認する事がいいと思います。

同居猫に感染した子がいる場合は、同じ物を使用しないようにしましょう。

例えばタオルケット・ブラシ・同じベッド・首輪・トイレ・リード・おもちゃ等は

消毒をして生活環境を清潔に整える事が大事になって来ますね。

飼い主さんが外から持ち込んでしまった場合は、飼い猫に触れる前によく手を洗う。

衣服についているかもしれないので飼い猫を抱っこする前によく振り払う事もしましょう。

疥癬症の治療法は



☆検査は、皮膚掻爬検査糞便検査があります。

● 皮膚掻爬検査 皮膚の一部を削り顕微鏡検査します。

● 糞便検査 排泄された便を検査して寄生虫の卵「虫卵」の有無を調べます。

☆治療は、投薬・薬剤使用等があります。

投薬は、セルメクチン,イベルメクチンなどの薬剤を投与します。

軽度であれば滴下型(スポット式)のセルメクチンを使用する場合があります。

細菌感染を併発した場合は抗生剤が投与されます。

また薬浴治療としては、薬剤を溶かしたお湯に体を浸してダニを退治します。

ただこれには注意が必要で、使用するのはダニを殺す薬剤でアミトラズという農薬です。

薄めてお湯に入れますが、副作用が報告されており使用の際には手袋使用で獣医師の支持の元

慎重に執り行う必要があります。

まとめ


猫の疥癬について書いてみました。

皮膚の薄い犬・猫にはダニは天敵のようなものですね。

うちの子もいました。

耳の後ろに小さな脱毛が出来てしきりに掻いていた事があります。

病院へ連れて行った時に疥癬だと分かりました。

それ以来滴下型の薬はどの子にも行っていましたね。

気をつけたいですね。

最後まで読んでいただきありがとうございました。




ABOUTこの記事をかいた人

猫のいる風景が大好きなnorikoです。 猫大好きですが現在はみんな天国へ逝ってしまったのでぬいぐるみの猫ちゃん達と暮らしています。