こんにちはnorikoです。
今回は猫ちゃんの不妊手術についてです。
よろしくお願いします。
ねこの発情期は春と秋の年に2回が主です。
この時1回の出産で生まれる子は3~5匹です。
それが年2回で10匹前後の子達がこの世に生を受けます。
1匹の猫がこうして出産を続けると、たった2年でもう20匹位になりますね。
野良ちゃんだとこうしてあっちこっちで出産ラッシュが起こりますから、アッという間に猫の数は増え続けます。
そして、このうちどれだけの猫たちがしあわせになれるのか・・
動物たちによって、あるいは病気で事故で、そして人の手によってその命は消えていきます。
そこでどうしても考えなくてはならいのは、不幸な子を増やさないための不妊についてです。
野良ちゃんでも飼い猫でも、このことはちゃんと考えていく必要があると思っています。
目次
不妊手術が必要な理由
猫ちゃんが不妊手術を受けた方がいいという理由は、病気の予防と前述しましたが不幸な子を増やさない事にあります。
メス猫は避妊
オス猫は去勢と呼びます。
病気の予防
メス猫 | 乳腺腫瘍・子宮がん・卵巣がん・乳がん・子宮炎・感染症 等 |
オス猫 | 精巣腫瘍・感染症 等 |
このような病気があります。
もちろん100%大丈夫かというとそれは言えないと思いますが、少なくとも予防の効果はあると思います。
例えば、子宮がん・卵巣がん・子宮炎は卵巣と子宮を全摘出しますので、予防率は高いと思います。
また、オスメス共にある感染症(猫エイズ)については、交尾をしなくなるという点からみても発生の確率はかなり低くなります。
乳腺腫瘍に関しては、原因がまだ解明されていないのが現状です。
ただ、避妊しているねこと、避妊していない猫との比較でこの病気の危険性が分る数字があります。
避妊手術の時期 | 病気発生の危険性 |
生後6ヶ月前 | 9% |
生後7ヶ月~12ヶ月 | 14% |
13ヶ月~24ヶ月 | 89% |
24ヶ月以降 | 100% |
このように避妊手術が早ければ、乳腺腫瘍に罹る確率は低いですね。
一方で生後24ヶ月を過ぎてからだと、避妊していない猫と危険性は同じという事になります。
オス猫の精巣腫瘍に関しては、精子を精巣網に送る管を精巣管といいますが、この細い管にある細胞が腫瘍化することを精巣腫瘍といいます。
しかし、なぜ腫瘍化するのかは解明されていません。
去勢は精巣を摘出するので、この病気も手術することでほぼ予防できる事になります。
これだけを見てもねこちゃんの体を守るためには避妊・去勢の手術は受けた方が安心であると思えます。
不幸な猫を作らない
冒頭で書きましたが、猫が1年で出産すると約10匹の子猫たちが生まれます。
その子達がやがて発情期を迎えまた猫を生む。
1匹の猫がメス猫を2匹産んだとして、その2匹の子達が母親になりそれぞれ1年で10匹の子を産むと、その2匹だけで子供を20匹産むことになります。
このように猫の数は増えていきます。
一方で家で飼われている猫でも、多頭飼育の崩壊で家に何10匹もの猫たちが放置されるというニュースを目にします。
これも最初の猫ちゃんに避妊をしていない結果だと思います。
飼い主さんの考え方によるところが大きいと思いますが、かわいいというだけで何も手を掛けないのは、この先の猫たちの苦難にも通じるものと思っています。
どのような方法で行われるのか。
二酸化炭素(炭酸ガス)をオリの中に入れる方法ですが、決して安楽死ではないのです。
苦しみもがきながら死へと向かわされます。
この様子を書かれたサイトがあります。
みなさんには一度は見ていただきたい記事です。ペットを飼う人間として。
犬の問題猫の問題「二酸化炭素による殺処分」
手術をする時期
大事なのは受ける時期になりますね。
一度でも発情を経験するとその後手術をしても、発情の時期になるとメスなら大きな声で鳴いたり体をスリスリしたりしますし、オスならメス猫の声を聞いて外へ飛び出したり、マーキングという自分のニオイを付ける行動をします。
ですから、お家に猫ちゃんが来て暮らすことになったら時期を考えて手術に臨んでほしいと思います。
メス猫→生後4ヶ月∼7ヶ月位。
早くて4ヶ月で発情する子もいます。うちのはなちゃんは生後5か月目で避妊手術を受けました。
オス猫→生後6ヶ月~8ヶ月位が多いです。
うちではたくちゃんとゆうちゃんとチャコは6ヶ月目に受けました。
この時期を決めるのは最初に受ける健康チェックの時に獣医さんと相談して決めていきます。
保護猫でも大体の年齢が分るのでいい時期を教えてくれます。
手術までの流れ
私の経験をご紹介しますね。
病院で手術の日時を決めます。
家では手術の前日夜12時以降は飲み物食べ物を一切あげないようにと言われました。
(お腹の中に何かが残っていると、手術の際に吐いてしまう)
正直これが一番辛かったですね。
食べたがるのでなんとか気を紛らわせようといつもより多く遊んであげました。
当日は午後1時に病院へ入り、体重測定と全身麻酔の注射をしました。
「今日退院出来ますので、4時ころ迎えに来てください」と言われ帰宅しました。
時間になり迎えに行きました。
まだケージの中でウトウトしていましたが、先生に「いい子でしたよ」と言われ嬉しい気持ちになって帰って来ました。
手術の内容
オス猫 | 睾丸周りの毛を剃る→精巣を摘出→生体用接着剤で傷口をくっつける→終了 |
メス猫 | 開腹手術のためお腹の毛を剃る→子宮と卵巣を摘出→溶ける糸で縫い終了 |
オス猫は日帰りできます。
メス猫は病院によって違いはありますが、1日入院のケースもあります。
うちの子たちはオスメス共に日帰りでした。
手術費用
これも病院によって違いがありますね。
我が家では、オス猫は15000円 メス猫は20000円でした。
平均は
オス猫 10000円~15000円
メス猫 15000円~25000円
手術後の様子
帰宅してすぐには食欲が戻らないのが一般的ですが、うちのたくちゃんは違いました。(^^ゞ
帰って来てすぐに食べましたよ。フンガフンガ言いながら。
でも、他の子達はみんな次の日の朝まではおとなしく寝ていました。
午後4時半位に帰宅して次の日の朝7時位までですから、15時間位は何も食べていませんね。
これは平均的だと思います。
もしも、帰宅後3日以上食欲が戻らないようでしたら病院で診てもらってください。
メス猫はお腹に包帯をして帰ってきますが、自分でかじってボロボロにしてしまうことがあります。
なにか不快感があるのかもしれませんが、お腹を縫っているのでその糸を引っ張ってしまうという事があります。
そうならないようにエリザベスカラーを付けますが、ねこちゃんはこれが嫌で首を振ったりして外そうとしますので、そんな時は胴衣というお腹をカバーするエプロンの様な物などがありますのでそれを使用するのもいいと思います。
自分で作るという方もいらっしゃいますよ。
メス猫の抜糸は5日~7日位です。
オス猫は生体用接着剤を塗るだけなので抜糸の必要はありません。
大体術後10日程経ってから、もう一度病院で検査を受けます。
難しものではありませんでしたねうちでは。
傷口を見て終わりでした。
手術後の変化
オスメス共にホルモンのバランスが崩れるのでそこから見られる変化があります。
食欲増進・肥満・オス猫の行動範囲は狭くなる
肥満になると病気も起こるようになるので、食餌の与え方や時間や量に気をつけるようにしてくださいね。
1回に与える量が今までと同じでも、ねこちゃんにすると足りないと感じてしまいます。
ねこちゃんに必要なたんぱく質を多く配合しているフードで、かつカロリーが低い物を選びましょう。
小麦粉やお米が入っている穀物配合のフードは消化しにくく太る元ですのでなるべく避けた方がいいと思います。
高たんぱく低カロリーが基本ですね。
まとめ
ねこの避妊・去勢について紹介しました。
ねこの健康のためと、なにより不幸な結末にならざる得ないような状況をたくさんの猫たちに味合わせる事は避けなければいけないと思っています。
全ての猫たちに手を尽くせるわけではないけれど、目の前にいる子達にはせめて私たちが出来る事をやれたらと思いますね。
それが、猫ちゃんの本来の希望ではまた生き方ではないのかもしれないけれど、簡単に命を粗末にすることは人間が避けなければいけない行為であり、せっかく生まれてきた猫たちに長く生きてほしいと思う気持ちはうそではありません。
すくなくとも人の手によって奪う命などあってはならないとそう思っています。
最後まで読んでいただきありがとうございました。