こんにちはnorikoです
ねこが食べてはいけないものはいろいろとありますが、中でも絶対にダメという食べ物があります。
そのひとつがタマネギです。
今回はタマネギについて、なぜダメなのか、食べるとどうなるのか、どんな危険があるのか等、ねこに危険なタマネギを取り上げたいと思います。
目次
ねこにタマネギが危険な理由
私たちにとってはいろいろなお料理の材料になり、また血液をサラサラにすると言われていて、一日半分くらいの量を摂るといいよなんてことがいわれているタマネギですが、家族の猫ちゃんたちにとっては一番と言っていい程体には危険な食べ物なんです。
危険な理由
それは、タマネギにはアリルプロピルジスルファイド(有機硫黄化合物)と呼ばれている辛みの成分が含まれています。
その成分がねこの赤血球の中にあるヘモグロビンを酸化させてしまうんですね。
酸素分子と結合する性質を持ち、肺から全身へと酸素を運搬する役割を担っている。
赤色素であるヘムを持っているため赤色を帯びている。
参考資料wikipediaヘモグロビンより
酸化すると赤血球が壊れてしまいます。
そうなると、「溶血性貧血」という症状が起きてそのため、体の中に十分な酸素が届かなくなるのです。
酸素が充分届かなくなると、「中毒症状」が起きこれが原因となって、猫ちゃんの体に色々な症状が現れるようになるのです。
主な症状
溶血性貧血が原因で起きる中毒の症状
血尿・黄疸・下痢・嘔吐・血便・呼吸困難・歩行困難 等です。
また、歯茎や目の粘膜が白くなってしまう可視粘膜蒼白という症状もあります。
ひどくなると痙攣などが起こり、最悪の場合は死に至る可能性もあります。
症状が出る期間
これらの症状が出るにはもしも!食べてしまった時から1日~3日位して現れます。
ですからすぐにわかりませんね。
目でわかる状態としては、元気がなくなる・どうも様子がいつもと違うな食欲も無いようだし・ジッとしている時間が長いなぁ。と、感じたら中毒になっている可能性を考えてください。
ねこにとっての致死量
ねこちゃんの体重1㎏に対して約5g以上摂取すると危険と言われています。
が、それ以下ならいいのかという話ではありません!
それ以下なら安全じゃないの?という話でもありません!
ここは間違えないでほしいのです。
ねこちゃんが受ける苦しみを敢て与えてはいけないのです。
それだけは、決してやってはいけません。
喜んで食べるからとか、少しくらいならという考えは持たないでほしいと思いますね。
取り返しのつかない事になりかねないのでどうかその辺は理解をおねがいしたいと思います。
万が一食べてしまった時の対処法
本当に万が一食べさせてしまったという場合は、すぐに病院へ行って診察を受けるのが一番いいと思います。
よく塩を飲ませて吐き出させるという方法も見聞きしたりますが、そこには別の危険が含まれています。
塩での処置は電解質バランス・水分に重要な影響を与える可能性があるのです。
電解質とは水に溶けるとマイナスイオンとプラスイオンに分かれる物質の事をいいます。
簡単に言うとイオンですね。聞いた事ありますよね?プラスイオンとかマイナスイオンって。
身体の体液にはこのイオンが含まれているんですね。
イオンってどちらかが少なすぎても多すぎてもダメなんです。
この電解質(イオン)の役割は、身体に重要な筋肉や神経の働きに関係しています。
また、ヒトもネコも体を構成しているのは細胞ですよね。
この細胞の浸透圧を調節する役割もあるのです。
細胞の浸透圧⇒「細胞に水を引き込む力」のこと。
細胞の水分を抜くと細胞は小さくなり、水分を吸うと大きくなるという画をイメージすると分かりやすいです。
電解質(イオン)のバランスで浸透圧も保たれているのです。
つまり、電解質(イオン)のマイナスが多くても少なくても、またプラスが多くても少なくても良くないというのは、それによって細胞や臓器の機能が低下するからなんですね。
だからバランスがとても大事なんです。
吐き出させるために塩を与えるという処置方はカリウムの濃度が高くなり、心臓や腎臓への負担が大きくなり最悪死に至る可能性も出てきます。
電解質のバランスが崩れると体に様々な影響が出てきて、ねこちゃんの命を奪う結果になることもありますので、もしもタマネギを与えてしまった場合はすぐに獣医さんの元へ行くことを強くお勧めします。
病院へ連れて行く時に用意する物
万が一猫がたまねぎを食べてしまい、様子がおかしい時や、緊急を要する時には獣医さんに説明をしなければなりません。
●何を食べたのか
●いつ食べたのか
●どれくらいの量を食べたのか
●食べた後の猫の様子がどうだったのか
これくらいはすぐに説明できるように把握しておくといいと思います。
タマネギの辛み成分は熱を通すと大丈夫なのか?
これはズバリ!大丈夫ではありません!
辛み成分アリルプロピルジスルファクド(有機硫黄化合物)は熱を通してもその成分がなくなることはありません。
例えスープなどでもタマネギ中毒になる可能性はあります。
たまねぎの他にも同じように中毒を引き起こす食べ物があります。
長ネギ・ニンニク・ラッキョウ・ニラ・ユリ根・ワケギ・ノビル などがそうです。
これらも与えない事ですね。
まとめ
ねこちゃんの事を考えたらこんなに危険な食べ物をあげようなんて思わないですよね。
飼い主さんが気を付けていれば大丈夫なので、かわいいねこちゃんたちを守っていきましょうねっ。
ネギ類は絶対あたえちゃダメだよ!
最後まで読んでいただきありがとうございました。