【猫の視力】人間の見え方と猫の見え方の違い

noriko
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こんにちはnorikoです

あなたは目が良い方ですか?(^-^)

右……

私は右 0.1 左 0.5 で近視なんです。

最近は遠視も入ってきてますので、運転やPCの前では眼鏡👓は欠かせません。(^-^;

猫ちゃんたちって、どれくらい私たちや周りが見えているんでしょうね。

時々首を傾げてジ~っと見ている時があったり、ゴロンゴロンしながら目で追ってみたりと、

色々見えているようですが、私が自分を鏡で見ているように、猫ちゃんにも同じ様子で映っているのかなぁ・・・と興味をもちまして、今回取り上げてみる事にしました。

目次

猫の視力は?

ねこちゃんの視力は 0.1∼0.2程です。
近視ですね。
一番はっきりと見える距離は2m∼6m程で、動かない建物の様な物だと10m位

見えている範囲全体視野で280度(人間は210度)で広い。

視力はわたしよりちょっと弱いかな。(^^ゞ
という事は、近視の人の場合は、裸眼での見え方は猫ちゃんと同じくらいと考えてもいいのでしょうか。

いいえ、そんなに単純な比較ではないようですよ。(^-^;

人間と猫の見え方の比較

これから日中と夜の見え方をご紹介します。

画像出典元 https://www.businessinsider.com/pictures-of-how-cats-see-the-world-2013-10

昼間の景色

日中の見えかた

上が人間の見え方です。

下が猫の見え方です。

この場合は、空の青も雲の白も、建物の茶色(グレー?)も色の濃さの違いくっきりか、ぼんやりかの違いだけですね。

ではもう一枚日中の画像をご覧ください。

下が猫ちゃんに見えている風景

上が人間の目に移る景色です。

下が猫の目に移る景色です。

ここで大きな違いが出ていますね。

です。

人間の目にはとてもきれいに空や屋根、芝生と木々の緑色が鮮やかに見えています


でも、猫ちゃんの目には、その色がほとんどなく、写真で言えば映り方がセピア色のようです。

色識別の違いとは

人間もネコも網膜に色を認識する

錐状体細胞(すいじょうたいさいぼう)

があります。

(錐体細胞とも言います。)


この錐状体細胞明るい場所での色覚や視覚をつかさどるものですが、感度が低いために大量の光が必要です。

昼行性の人間にとっては、食べ物の色を見分けるためにも重要な役割であると言えますね。

でも猫は夜行性なので、暗い中で獲物を獲っていたために色はさほど重要ではないようです。


ハンティングに必要な情報は、大きさと形が分ればあとは狙いを定めるだけという事ですね。

猫ちゃんの見つめる先は

この錐状体細胞の数が人間は約15万弱に対して、猫は2万6千個ととても少ないのです。

生活スタイルの差がこのように保有する細胞の数にも影響を与えるようになった、という事ですね。(共に1㎜四方中)

この数字から、人間は様々な色を認識でき、猫は限られた色しか認識できないという事が分かります。

ねこはどんな色を認識するのか

の3原色は「」です。

人間の目にはこの3原色を元に作られる多彩な色が識別できます。


上の写真のように赤い屋根は赤く、緑の木は緑に・・などです。

見えない色がある

猫はこの「」系統の色が識別できないのです。


色を認識する錐状体細胞がないためです。


その次に「」の色もはっきりとは識別できないのです。


ですから、赤い屋根はグリーンをかなり薄くしたような色になっていますよね。

緑の木や芝生も茶色っぽくなっていますね。

このように、猫の目に移る色は青い空は薄っすらとしていますが、グレーに近い青として認識されています。


それ以外は、その色そのものではなく、人間からすると変色して見えています。


これは全て、錐状体細胞の量が人間と比べてかなり少ないためが原因であるということが解ります。

おもちゃでも、赤いからかわいいと思うのは人間であって、ねこちゃんにとっては味気ない色合いに見えているのでしょうね。(^-^;


ねこちゃんにとっては色がさほど重要ではないようなので、形や動くという「物」が一番の楽しみなんですね。

夜の景色 

日中の見え方の違いから、今度は夜の見え方についてまた画像を紹介したいと思います。

夜景の見えかた

上が人間の見ている画像です。

下が猫の見ている画像です。

見え方は違いますね。


上の画像は私たちにも経験のある夜の見え方です。

ねこちゃんが見ているのは、なんとも分かりやすい輪郭のはっきりしたものですね。

色は白っぽい一色ですが。

夜の街の見えかた


上の画像は光がほとんどない状態の夜の画像ですが、もう1枚ご紹介するのは、夜の街の画像です。

上が人間の見え方。

下が猫の見え方。

街中なので夜でも光が沢山あるために、人間からみるとカラフルですね。


一方下のねこちゃんの目にはぼんやりとして、赤系統の色は消えていますね。

猫に夜の景色が見える理由は

前述で錐状体細胞の数が人間が多くて、猫がかなり少ないために識別出来る色が猫は少ないとご紹介しました。


昼間に行動する人間は光が豊富な日中だからこそ、多彩な色を識別できる。でしたね。

では、上の画像の様に光が少ない夜の景色は猫の方が見え方としては、、はっきりしていますがその理由はなぜでしょうか?

今度ご紹介するのは、「杆状体細胞(かんじょうたいさいぼう」という網膜の上に存在する細胞です。


杆体細胞とも言います。

この細胞は単独の色を認識(白・黒)します。


暗い所では上記の錐体細胞はほとんど働きませんが、この杆体細胞は暗い所で働くのです。

この細胞の量が猫は人間より多いのです。


1㎜四方の中にある細胞の量としては、人間が16万個に対して、猫は46万個になります。

夜行性の猫

それで夜は猫の方がよく見えるという訳ですね。

しかも猫の目は構造上、僅かな光でもそれを取り込みますので、完全な暗闇でない限りは、暗所でも不自由がありません。


よく、夜になると猫の瞳が大きくなっているのを見ますよね。

あれは、光を取り込むために瞳孔が大きく開いている状態です。


日中はその瞳孔を絞って細くして光の調整をしています。


開いたり閉じたりを何度も行うわけですから、それを動かす筋肉も発達しています。

また、暗闇で猫の目はキラッっと光っていますよね。


あれは、網膜の裏側にある「タペタム(輝板)」がある事で起きる現象です。

タペタム 網膜を通過した光線の内、網膜最外層の色素上皮細胞および脈絡膜に吸収されず、輝板に達したものはここで反射して再び網膜の視神経を刺激する。  参考資料 wikipedia 輝板より
黒い部分がタペタム(輝板)です。 この画像は牛を参考にしています。 参考画像 wikipedia 輝板より

このタペタム(黒い部分)の厚さは猫は比較的厚いので、ここで反射した光は約40%も増えて、網膜へ感じさせます。

暗い場所でねこちゃんが取り入れる光によって、人間の倍近くは見えるようになっています。

でも、光を多く取り入れるという事は、それだけ刺激があるという事だと思うので、猫ちゃんが近視気味であることにもうなずける気はしますね。

動体視力はすごい

ねこちゃんと、猫じゃらしなど動くおもちゃで遊んでいるとその集中力と、素早い動きにこちらが疲れ切ってしまうことがよくありますよね。

よく見失わずに目標物を追い続けるなぁと感心しますが、ねこちゃんの動体視力は、1秒で4㎜程度動いたものでも感知が出来るというのです。

ねこちゃんの眼球運動は、水平で1秒間で150度も眼球を動かすことが出来るのです。

垂直運動だと1秒間で250度も動かせるというのです。

すごいですよねっ! (◎_◎;)

逆に苦手なのは、動きが遅いものです。


ゆっくりと動くものに対しては、動いているという認識が出来ず、静止しているものと思っているようです。


近視傾向である猫の目ですから、近いものと動かない物は一番苦手なんですね。

ねこちゃんの動体視力の凄さがわかる動画

動画出典元 cat-rice さんhttps://www.youtube.com/watch?v=a4S4T1rJeQo

まとめ

猫ちゃんの目はかわいらいものですね。

顔の割には目が大きくて。

でも、色とは無縁の様で特に不自由も感じていないようだし、ねこちゃんが楽しくしあわせであればそれだけで十分ですね。(^-^)

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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ABOUTこの記事をかいた人

猫のいる風景が大好きなnorikoです。 猫大好きですが現在はみんな天国へ逝ってしまったのでぬいぐるみの猫ちゃん達と暮らしています。