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こんにちは!管理人のnorikoです。大寒が過ぎてようやく北海道の冬らしくまとまった雪☃が降りました。こうなったらなったでまた少しブツブツ言いたくなる私です。(^-^; さて、今回取り上げるのは高齢の猫ちゃんの暮らし方についてです。早いんですよね猫が年を取るのって。体は大きくなってもいつまでも子猫の様な感覚がありますからね。
家の猫のゆうちゃんは今年の4月が来ると
9歳になります。
人間で言えば50代なんですね。
☝ 私の膝の上でウトウトするゆうちゃんです。
猫の寿命は、室内飼いの子だと約15年位が平均ですが、外で生きている猫たちはそれよりも10年程短く、3~5年位しかありません。
(最近では室内飼いの猫の中にも20年前後という寿命の子もいるようです。)
外の猫たちは、生活環境が危険の中にあるようなもので、交通事故・感染症・人間による危害など、生きるのが本当に大変な厳しい状況です。
人知れず死んで土の中に還っていく猫たちがどれほど多いことかと思いますね。この中で10年以上も生きるという事はとっても大変な事だと思います。
一方、室内飼いでは、猫の成長や具合が悪いかな?という変化に気が付きやすいので、なにかしらの対応ができますから、高齢になった猫たちがどのように暮らし、体のケアをどのようにすれば一年でも長く一緒にいられるかを考える事が出来ますね。
目次
高齢(シニア)猫とは何歳から?
猫の年齢を分類すると、子猫の時期・成猫の時期・高齢猫・長寿猫と分けられます。
幼・子猫(成長期) | 生後0日~12ヵ月 |
成猫(成人期) | 1歳~6歳 |
高齢猫(高齢期) | 7歳~16歳 |
長寿猫(超高齢期) | 17歳以上 |
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高齢猫に分類されるのは、7歳から16歳くらいになります。
家のゆうちゃんはもう高齢猫ということになります。(^-^;
もちろん猫によっては、高齢になっても元気で食欲もあり、運動量もあるという子はいると思いますが、そういう猫ちゃんでも、ある日ちょっとした変化を感じる時があるかもしれません。
✅ Check
- 最近寝ている時間が長くなってきた
- 毛づくろいの時間が短くなった(又は毛づくろいしなくなった)
- 被毛の艶がなくなってきた
- 食欲が落ちてきた
- 耳が遠くなってきた
- 目が見えにくいようだ
- 口臭がするようになってきた
- 爪を切ると爪がバラバラに砕けるようになる
年齢的にこのような状態を感じたら、そろそろ家の子も高齢猫の中に入ってくるのかなぁと考えてもいいと思いますね。
高齢猫になったら注意する点
高齢になった猫ちゃんには、生活しやすい行動エリアの工夫、食餌・トイレや、体のケア等、猫ちゃんが無理なく、ストレスなく暮らせるための創意工夫が必要になってきます。
食餌(フードの切り替え)
シニアになると体の中の機能が徐々に弱くなっていきます。
元気に体が動いていた時には、なんでもないフードの質や量でも、年を取る程に上手く消化出来なくなったり、体に合わなくなったり、噛むことが難しくなったり、飲み込むことが大変になったりします。
例えば、食餌を前にしながら容器に顔を近づけても食べられずにいる時、その際ヨダレが出ている状態。そんな時に考えられる疾患は、口内炎・歯周病などの口腔内疾患です。
食餌が上手く摂れなくなると、猫ちゃん自身にストレスが起き、必要な栄養も摂れなくなり、筋肉量も減っていくので、さらに弱っていきます。
体が弱っていくという事は、免疫力が低下していきます。
そうすると、様々な病気に罹りやすくなり、なおかつ治りにくくなるという事に繋がります。
少しづつ今のフードの中に、シニア用のフードを混ぜて慣れさせていくといいかと思いますね。
今はフードのパッケージに年齢が表示されている物が多く出ています。
選ぶポイントとしては、タンパク質(30%程)・低カロリーで、塩分(ミネラル)が控えめ。さらに添加物不使用などがいいと思います。
また、若い時と違って食べる量も減って来たり、一度に接種する量が少なくなってきたりします。
そんな時は、一回の量を減らし、数回に分けて与える様にしましょう。
また、食べる速度も落ちますので、粒の小さめのフードや、柔らかめのフードに切り替えるといいですね。
食べにくそうにしていたら、カリカリ等はふやかしてみるのもいいです。
飲み水に関して
動くことが少なくなると、水を飲みに行く回数も減っていきます。
動かないと腸の活動も鈍くなって、便秘や脱水症状にも繋がるので、水はいつでも飲めるように、今までよりも猫ちゃんの近い位置にお水を置くようにするといいと思います。
✅ 高齢猫に多い慢性腎不全 👉 多飲多尿が見られたら受診を。
✅「猫の腎不全」https://noriko-05.com/manseijinfuzen/
トイレの工夫
猫ちゃんは、どんなに自分が病気でいても、歩行が困難になっていても、トイレは自分の足で行こうとします。
寝床から起き上がって、倒れながらもトイレに向かうんですよね。
それは猫ちゃんにとっても大変な事だけど、見ている方も辛い光景です。
シニア猫ちゃんは足腰の筋肉が衰え、立ち上がりも歩行も素早くは出来なくなりますので、トイレは寝床の近くに移動させた方がいいですね。
それと、トイレ容器の形状にもよりますが、入り口にくぼみの無い四方が同じ高さの容器の場合、猫ちゃんが縁を跨ぐ動作がやりにくくなります。
それはトイレの中に入る前に、粗相してしまうこともありますので、猫ちゃんが跨ぎやすいように、段差を作るといいですね。
私が行ったのは、四つ折りにしたフェイスタオルを3枚用意して、重ねてトイレの前に置き、それを踏み台にしてもらいました。
運動の為の工夫
寝ている時間が長くなるシニア猫ちゃんでも、適度の運動は必要です。
体を動かして、足腰の筋肉や食欲が急激に落ちないようにするためにも、一日一度は猫じゃらしなどで遊ばせてみる事も必要ですね。
上下運動が出来るように、キャットタワーがあるなら上がりやすい様に、踏み台を置いたり、ソファーの上に上がるなら、そこに踏み台になるような工夫をと、やはり生活の中では踏み台が活躍しそうですね。
ブラッシング
シニア猫ちゃんは、動きも少なくなると毛づくろいの回数も減って来ます。
被毛が固まって来たり、抜け毛が増えたり、艶がなくなってペットリとした感じになります。
毛づくろいは体温調節や、血行促進、汚れ落とし等、ねこちゃんにとって欠かせない必要な行動です。
また、イライラしたり、気持ちに変化があると気分を落ち着かせるための毛づくろい(グルーミング)の意味もあります。
猫ちゃん自身でやらなくなってしまった毛づくろいは、ブラッシングで補ってあげましょう。
猫ちゃんが嫌がらない程度に、一日数回ブラッシングを実行するといいですね。
同時に、手で体をゆっくりと触ってあげるといいと思います。
そうすることで、痩せて来たなとか、チョッとしこりの様な物がとか、ここを触ると嫌がる、などを感じる事で、潜んでいる病気を早期に発見することも出来ますね。
✅ しこり 👉 悪性腫瘍の場合がありますので、小さなしこりでも体の中で成長している事があるので、見つけた場合はすぐに受診が必要です。
また、今までシャンプーをしていた子には、それ自体猫ちゃんがストレスを感じるようになることがありますので、タオルを濡らして拭いてあげるのがいいと思いますね。
]高齢猫は顔周りの手入れもしてあげてね。
顔周りは耳の汚れや、食後の口周りの汚れも自分では手入れしなくなったりします。ヨダレで汚れたりしますので、柔らかい布やコットンを濡らしてやさしく拭き取ってあげるといいですね。
爪のケア
ふと思います。あれだけガリガリと爪を研いでいたのに、めっきりやらなくなったなぁって。
忘れていると、伸びた爪が巻き爪になって、皮膚に食い込んできたりします。
そうなると、歩き方がおかしいなと感じますし、カツンコツンと爪が床に当たる音がします。
痛いはずですよ。爪の先がどんどん丸まって、肉球に入り込むんですから。
そうならないように、手入れが必要です。
定期的に爪切りしてあげましょう。
爪を切った時に、若いころはきれいにパチンとカットできたのですが、シニアになると、切った時に爪が割れるんですね。もろくなっています。
私も経験ありますが、どの子も8歳以上でしたが爪が割れるようになりました。
今いる今年で9歳になるゆうちゃんもやはり爪切りの時は、爪がバラバラっと割れるようになっています。
これをみて、ゆうちゃんも高齢になって来たのかなぁ…と思いましたね。
生活の変化はストレスに?
日々の決まった時間の流れや、今までと同じ人、同居猫の存在は高齢になっても、さほど精神的に変化を受ける事にはならないと思いますが、もしも、途中で新入り猫ちゃんを迎えたりすると、高齢の子にはかなりのストレスがかかります。
特にそれが子猫だったりすると、その子の動きや怖いもの知らずの行動は、静かに過ごしたい猫には安まらない状況になりやすいですね。
どうしても迎えたいという時は、高齢猫ちゃんの事を充分に考えて、その子が静かに穏やかに暮らせるような対策をお願いしたいですね。
例えば、高齢猫ちゃんが寝ている場所に子猫が入らないようにする。
食餌の時には邪魔をしないようにする。
トイレも別々に設置する。
また、子猫が疲れて眠る位遊んであげるとかなんていうのはいいかと思います。
寝床は暖かく
高齢になると、体の筋肉量や脂肪が低下しますので、思った以上に猫ちゃんは寒がります。
日中は出来るだけ日の当たる場所で、夜は暖かく体を包んでくれるような工夫が必要です。
夏はエアコンの風が当たりすぎない所で。
体を冷やし過ぎない事が大切です。
室内の適温は27度前後。湿度は55∼60%位が理想です。
冬も室温は夏と同じくらいで、特に乾燥には注意が必要です。
人間が感じる温度より、猫は寒がりなので少し高めの温度設定がいいですが、人間にとっては暑すぎるという時には、猫ちゃんが温まれるタオルなど用意したり、ホットカーペットなどで寒さを感じないようにしてあげるといいですね。
まとめ
今回は高齢猫ちゃんについて書いてみました。
家の子達は、一人を除いて8,9歳で最期を迎えた子が3人です。
ですから、今いるゆうちゃんが4月に9歳になるので、少し不安が過る時があります。
せめて、この子はもっともっと生きて、長く生きてほしいと思うこの頃です。
最後まで読んでいただきありがとうございました。